夏の暑さ対策冷房グッズで人気のアイスマンPRO Xを使用した感想

めちゃくちゃ良い。

山真製鋸株式会社から発売されている水冷服、アイスマンシリーズの2024年モデルであるPRO Xを6月に購入しており、使いだして1ヶ月ほど経ったので感想なんかを書いていきます。

夏の野外作業を行なう時に装備するものと言えば空調服だったのが、ここ最近は水冷服も選択肢に入るようになってきたのではないでしょうか。

そんなわけで私も水冷服の(購入時は)最新版だったアイスマンPRO Xを購入して使用しているのですが、炎天下の作業でもしっかりと体を冷やしてくれるため、アイスマン有りと無しでは比較にならないくらいに快適具合が違うように思えます。

重さもベスト本体に軽量バッテリー、水を300mlと専用チャージボトル5.0(容量1000ml)で2kgぐらいだと思いますが、3時間ぐらい背負っていても重たくて疲れるようなこともなく、問題なく作業できました。

音に関してはポンプを使って冷やした水を循環させるため、多少の駆動音はあるものの、私的には気にならないレベル。

そんな水冷服を空調服と比較をすると

バッテリーはどちらも半日ぐらい(各メーカー公式発表)は持ちます。

しかし、ただ風を送る空調服と違って水冷服は、氷で冷やした水をチューブ内に巡らせて冷却させるのですが、その氷が1~3時間で溶けてしまうため、半日使用するためには予備の氷が必要でしょう。

なので稼働時間でいえばバッテリーを充電するだけで使える空調服に比べて、水冷服は事前に氷を準備する必要があったり、連続で長時間使用するためには氷を保管して持ち運ぶ必要があるなど手間がかかったりします。

ただ、水冷服は氷で冷やした水を使うため、バッテリーと氷が持ちさえすれば炎天下でも冷却効果を得られるので、空調服のように外気温が高くて熱風が送られて全く涼しくない、ということがありません。

これらのメリットデメリットから考える

空調服より水冷服を選択する場面

 

  1. ビニールハウス内や炎天下など高温の場所
  2. 火の周辺など熱や煙がある場所
  3. ニオイがきつい場所
  4. 連続作業時間が数時間程度
  5. 家の近くでの作業

 

1.の先ほども書いたように、空調服は高温の場所だと熱風しか送り出せませんが、水冷服なら冷却効果を得ることができます。

ただし、冷却に氷を使用している関係上、高温になればなるほど冷却稼働時間は短くなるので、その点は注意が必要になるでしょうが。

2.火の周辺は空調服だと1.で書いたような熱を吸い込んで熱風を送ってしまったり、煙を吸い込んで送風してしまうかもしれませんが、水冷服だとそれがありません。

もちろん火の近くは普通にあついですし煙たいですが、それが悪化することは無いでしょう。

3.ニオイも2.の煙と同じですね。

4.の作業時間ですが、水冷服だと2時間ぐらいは冷却効果が持つので、連続で作業する時間が2時間程度であれば問題なく作業できると思います。

5.また、家の近くなどで氷の交換補充ができるのであれば、休憩がてらに交換することができるので、より長く冷却効果をえられます。

他にも空調服より水冷服を使った方が良い場面もあるかもしれませんが、今思いつくのはこんなところです。

 

アイスマンPRO Xについて

 

保冷剤は使えるのか

アイスマンPRO Xには保冷剤を入れられる場所があるので、そこに保冷剤を入れれば氷が長持ちします。

もしくは氷を入れる場所に直接保冷剤を入れることも可能ですが、350ml保冷剤を入れて試してみた結果、室内だと冷たく感じたものの炎天下の屋外では効果が実感できませんでした。

もう少し大きいサイズや複数個使用すれば結果も変わる可能性がありますが、保冷剤が大きすぎると入りませんし、個人的には素直にペットボトルなり専用チャージボトルなりを使った方が良いのではないかと思います。

とはいえペットボトル+保冷剤直入れなど試していないパターンもあるので、気が向いたら試してみようかなと思ったり思わなかったり。

 

車の運転

アイスマンPRO Xは従来のアイスマンと違い専用チャージボトルを使用できるので、背中がフラットになるため、背もたれに寄りかかることができます。

なので、アイスマンPRO Xを背負ったまま車に乗ることもできますが、やはり座り心地はよくありませんし違和感もあるので、背負ったままの運転はオススメしません。

もしくはシートベルトの上から前に装着することもできますが、お腹が冷えるのでやめた方が良いですし、そもそも道路交通法てきに問題ないのかわからないので、やはりやめておいた方がいいでしょう。

シートベルトの上からリュックのようなものをつけてもいいのかどうか、ちょっと調べてみたのですがよく分からないんですよね。

まあ普通はやらないことなので仕方ないのでしょうが。

 

値段

メーカー希望小売価格は6万円(税別)ですが、実際の販売価格はその1/3以下だと思います。

ネットだと2024年7月現在1万5千円~といった値段で、ホームセンターだと税込2万円ぐらいでしょうか。

専用チャージボトルは1個しか入っていないので、欲しい場合は購入する必要があり、ざっと調べたところ2個セットで千円~3千円ぐらいはするようです。

たしかに専用チャージボトルは良いモノですが、そんな金を払うぐらいなら冷凍対応のペットボトルで充分な気がします。

 

お手入れ方法

購入時に付属している説明書を見ればわかると思います。

ただ、ホースをポンプから外す場合に固かったりして大丈夫かなと思ったりもしたので、もう少し細かく説明が欲しかったというか、1冊で3種類のアイスマンの説明するんじゃなくて、購入商品のみの説明書であってほしかったです。

 

まとめ

アイスマンPRO X これは良いモノです。

ただ一つだけ不満点を述べるなら、2024年モデルとして発売したのに、半年どころかシーズン本番直前にハイグレードモデルを発売するのはやめてほしかった。

せめて同時発売とかじゃダメだったんですかね?

まあ全然PRO Xで満足しているので問題ないですが……

ともかくアイスマンPRO Xは良いモノですので、購入して良かったと思います。